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総合評価落札方式「わかりやすく解説」評価基準・ICT加点・施工能力評価型と技術提案評価型の違い等

総合評価落札方式「わかりやすく解説」評価基準・ICT加点・施工能力評価型と技術提案評価型の違い等

今回の記事では総合評価落札方式を評価基準、ICT加点、施工能力評価型、技術提案評価型などをふまえてわかりやすく解説します。

国土交通省の関東地方整備局から出ている「総合評価落札方式の適用ガイドライン 」を参考にしていますのでより詳しく知りたいという方はそちらもご覧ください。

目次

総合評価落札方式とは

総合評価落札方式とは「価格と品質などの価格以外の要素を、総合的に評価して落札者を決定する方式」。
工事目的物の品質だけではなく工事の効率性、安全性、環境への配慮等も含まれます。

従来は価格をもとに落札者を決定することが主流でしたが、価格だけを評価することで、低品質な施工となってしまうことを防ぐために、価格と価格以外の要素を総合評価する方式になったのが総合評価落札方式となります。

総合評価落札方式の落札の指標「評価値」とは

総合評価落札方式の落札の指標に「評価値」というのがあります。

評価値が最も高い入札者が、落札者となります。

国土交通省の直轄工事(港湾空港関係を除く) における総合評価落札方式では「技術評価点」を「入札価格」で除した数値が「評価値」となります。

評価値」=「技術評価点」/「入札価格

つまり技術評価点が高く、入札価格を抑えれば評価値は必然的に高くなります。

「技術評価点」とは

「技術評価点」とは「価格以外の要素」を評価した点数となり、「標準点」「加算点」「施工体制評価点」の合計値となります。

技術評価点」=「標準点」+「加算点」(+「施工体制評価点」)

「施工体制評価点」は「施工体制確認型総合評価落札方式」を適用する工事の場合に合計します。

「標準点」とは

「標準点」とは、入札で求められる「要求要件」を満たす場合に与える点で、要求要件を満たした場合の標準点は一律100点となります。要求要件を満たさなかった場合は、不合格となります。

「加算点」とは

「加算点」とは各評価項目ごとに「評価点」が付与され、その「評価項目ごとの評価点の合計」となります。

「評価点」とは

「評価点」とは総合評価落札方式の種類、工事種別などにより定められた評価項目毎の得点になります。

総合評価落札方式の種類

総合評価落札方式の種類には大きく分けると2種類あり「施工能力評価型」「技術提案評価型」があります。

  • 「施工能力評価型」…「施工能力」を評価
  • 「技術提案評価型」…「施工能力+技術提案」を評価

「施工能力評価型」には「施工計画をもとめるI型」と「施工計画をもとめないII型」が、「技術提案評価型」には設計変更や工事目的物に対する提案を求めるかどうかにより「S型(WTO以外)」「S型 (WTO)」「AⅠ型」「A II型」「AⅢ型」があります。

「施工能力評価型」とは

「施工能力評価型」とは「企業の施工能力」「技術者の施工能力」を評価する方式です。

技術的工夫の余地が少ない工事を対象として、発注者の仕様に基づき、確実な施工能力を期待している方式になります。

施工能力評価型Ⅰ型

「施工能力評価型 Ⅰ型」は「施工計画の審査」「企業の能力」「技術者の能力」に基づいて評価される方式です。

施工能力評価型Ⅱ型

「施工能力評価型 Ⅱ型」は「企業の能力」「技術者の能力」に基づいて評価される方式です。

Ⅰ型と比較すると施工計画の審査が求められない点が異なりますね。

「技術提案評価型」とは

「技術提案評価型」とは「技術提案」を評価する方式です。

技術的工夫の余地が大きい工事を対象としていて、民間企業の技術提案力を活かし、品質や価格以外の要素をさらに良くしていくことを期待している方式になります。

技術提案評価型には大きく分けると「S型」と「A型」に分かれていて、「工事目的物自体についての提案」が求められるかどうかが大きな違いとなっています。

技術提案評価型 S型

「技術提案評価型 S型」とは、標準案の「施工上の特定の課題」に対して「施工する上での工夫を提案」を求めて総合的なコストの縮減や品質の向上を図ることを目的としています。

「技術提案評価型 S型」は「工事目的物自体についての提案」は求められません。

  1. 発注者からの標準案:あり
  2. 予定価格:あり
  3. 求める技術提案の範囲:「施工する上での工夫を提案」

技術提案評価型 AⅢ型

「技術提案評価型 AⅢ型」とは標準案に対し「部分的な設計変更を含む工事目的物に対する提案」「高度な施工技術や特殊な施工方法の活用により、社会的便益が相当程度向上すること」を目的としています。

  1. 発注者からの標準案:あり
  2. 予定価格:あり
  3. 求める技術提案の範囲:「部分的な設計変更含む工事目的物に対する提案」「高度な施工技術等にかかる提案」

技術提案評価型 A II型

「技術提案評価型 A II型」は標準案はなく、有力な「構造形式」「工法」が複数想定されるため、幅広く技術提案を求めることで、最適案を選定することを目的としています。

  1. 発注者からの標準案:なし
  2. 予定価格:なし
  3. 求める技術提案の範囲:「工事目的物 ・施工方法」

技術提案評価型 AⅠ型

「技術提案評価型 A I型」は通常の構造・工法では工期等の制約条件を満たした工事が実施できない場合に技術提案を求めることを目的としています。

  1. 発注者からの標準案:なし
  2. 予定価格:なし
  3. 求める技術提案の範囲:「工事目的物 ・施工方法」

総合評価落札方式で定められた評価項目

総合評価落札方式における価格以外の定められた評価項目は、「施工能力評価型(Ⅰ型・Ⅱ型) 」「技術提案評価型(S型・AⅠ型・AⅡ型・AⅢ型)」にかかわらず「施工計画・技術提案」「企業の能力等(企業の技術力)」「技術者の能力等(配置予定技術者の技術力)」に分けられています。

  1. 施工計画・技術提案
  2. 企業の能力等(企業の技術力)
  3. 技術者の能力等(配置予定技術者の技術力)

施工計画・技術提案

総合評価落札方式における評価項目の「施工計画・技術提案」とは、標準的な仕様に対して入札者の技術提案により工事の品質向上させる能力を評価する項目です。

評価項目は「施工計画」「技術提案」と分かれており「技術提案」に関しては「総合的なコスト」「性能・強度等」「環境や交通、省資源などの社会要請」などの項目になります。

「施工計画」に関しては技術的工夫の余地が小さく技術提案を求める必要がない工事において、確実に工事を遂行する能力を審査することになっています。

表 2-6 施工能力評価型・技術提案評価型(施工計画・技術提案)
出典:関東地方整備局における 総合評価落札方式の適用ガイドライン (令和3年度版)

企業の能力等(企業の技術力)

総合評価落札方式における評価項目の「企業の能力等(企業の技術力)」とは仕様に基づいて企業が確実に工事を遂行する能力のを評価する項目です。

評価項目は「企業の施工能力」「地域精通度・地域貢献度」「自由設定項目」に分かれています。

「自由設定項目」は「ICT施工技術の活用(ICT土工・ICT舗装工・ICT浚渫工・ICT舗装[修繕])」や「女性技術者の活用」などが含まれています。

表 2-7 施工能力評価型・技術提案評価型(企業の技術力)
出典:関東地方整備局における 総合評価落札方式の適用ガイドライン (令和3年度版)

技術者の能力等(配置予定技術者の技術力)

総合評価落札方式における評価項目の「技術者の能力等(配置予定技術者の技術力)」とは、施工に直接携わる配置予定技術者が適切かつ確実に工事を遂行する能力を評価する項目です。

評価項目は「配置予定技術者の技術力」「資格」「工事経験」「継続教育(CPD・CPDS)の取組状況」となっています。

表 2-8 施工能力評価型・技術提案評価型(配置予定技術者の技術力)
出典:関東地方整備局における 総合評価落札方式の適用ガイドライン (令和3年度版)

総合評価落札方式「ICT活用」で加点される?

国土交通省が2021年11月16日に「生産性向上に関する取組を入札時の総合評価において評価」では一部の地方整備局で実施している「入札時のICT活用による生産性向上の取組」を総合評価において評価することを発表しています。

対象となるのは「技術提案評価型S型」「施工能力評価型I型」となっていて対象工事や実施方法が記載されています。

「技術提案評価型S型」でのICT活用

「技術提案評価型S型」で対象となる工事は次の工事となっています。

  • 入札参加者が多く見込まれる工事
  • 同一工種の施工量が大きく生産性向上の効果が大きいと想定される工事

従来の評価項目では「総合的なコストの縮減に関する技術提案」「工事目的物の性能、機能の向上に関する技術提案」「環境対策等、特に配慮が必要な事項への対応に関する技術提案」とされている、複数求める提案のうち1つを次の提案として求めることになります。

  • 施工の効率化、省力化に関する技術提案
  • 労働環境の改善に関する技術提案
  • 情報通信技術(ICT)の活用等による生産性向上に関する技術提案等

「施工能力評価型I型」でのICT活用

「施工能力評価型I型」で対象となる工事は次の工事となっています。

  • 施工能力評価型I型で発注する発注者指定型のICT活用工事

従来の評価項目では「発注者が示す仕様に基づき施工する上でどういう点に配慮して工事を 施工するか(施工上配慮すべき事項)について、特に重要と考えられる 工種に係る施工方法について記述を求める。又は、これに代えて環境対策等、特に配慮すべき事項について記述を求める」とされていますが、「施工の効率化や新技術の活用による生産性向上等」の記述を施工計画に求めることになります。

  • 施工の効率化や新技術の活用による生産性向上等
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